2012年09月30日

『魚づくし―魚介の日本料理』中嶋 貞治、上野 修、奥田 透 (共著)

魚づくし―魚介の日本料理


訳あってこの本を購入したが、思いのほかおいしそうな料理が並ぶのでここに紹介させてください。


本書は、魚の旨さを知りつくした3人の人気割烹料理店の主人による魚介料理のかずかずを紹介。旬や走りをたのしむ日本料理に、季節の魚は欠かすことができない、主役の食材として腕をふるう。


定番の魚料理に加えて、80種以上の魚介を使いつくした、新味の創作料理が全203品。湯気がたちのぼる臨場感あふれる一皿や、即興的な料理は、まさに割烹店ならではの技。魚という素材の魅力をストレートに生かしたプロならではの味が満載です。また、皮や内臓など魚を余すところなく使う、工夫の料理も見逃せません。


仕事の為、やもなく購入したが、二度おいしい一冊でした。



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魚づくし―魚介の日本料理





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2012年09月29日

信仰心のゆくへ『生駒の神々―現代都市の民俗宗教』宗教社会学の会/編

生駒の神々 オンデマンド版


“生駒の神々の全貌がここに”


生駒とは、大阪、京都、奈良にまたがる標高、数百メートル。南北35q、東西10qの山脈。日本ならどこにでもありそうなこの山が、民間信仰、宗教のメッカとして栄えた。本書は、この生駒の神々の謎を探る。


興味深いのは、本書が出版されたのは1985年。日本がバブルに踊ったさなか、巷では不動産、金融取引が盛んで物質主義のさなか、精神主義の信仰を集める生駒との対比も面白い。

寺社仏閣を含め、民間信仰やレジャーまで緻密に調査されている。古代的な容貌さえ見せる信仰の原点が、歴史の時間を遡って露頭を表す。

秋の夜長にちょうどいい、豊潤な一冊です。


◆目次


はじめに

◆I 山・歴史・信仰
二 生駒の宗教史
三 生駒における信仰の諸機能
◆II ひしめく神々――民俗宗教の諸相
一 庶民信仰のメッカ――生駒聖天
二 伝統の重さと毘沙門信仰――信貴山朝護孫子寺
三 デンボの神様――石切神社
四 生駒の修験道
五 中小の神々
六 生駒の民間医療――断食道場と神水
◆III 朝鮮寺――在日韓国・朝鮮人の巫俗と信仰
一 朝鮮寺と巫俗
二 賽神と七星祭
◆IV 神々のエコロジー
一 辻子谷
二 宝山寺周辺

寺社分布図
参考文献
あとがき



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生駒の神々 オンデマンド版




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2012年09月27日

真剣に住まいについて考えている方へ『日本人はどう住まうべきか? 』養老孟司 (著) 隈研吾 (著)

日本人はどう住まうべきか?


養老「建築業界では、津波についてどい対応を考えていたんですか?」
隈「驚くべきことに津波に関してはノーマークだったんです」

この本、かなり本音で語られています。
本書は、東日本大震災以降の大問題。日本人の「住み方」について考えるがテーマ。都市集中。過疎。自然喪失。高齢化。そして、震災、津波。21世紀、どこに住み、どう生きるのが幸せかを『バカの壁』でおなじみの養老孟司氏と建築家、隈研吾氏の対談形式で語られます。

まずはじめに、かなりの雑談がそのまま本になっています。建築、住宅、不動産などに通じていない方はふざけているのかと誤解を生むかもしれませんが、かなり事実で本音です。

まずは、気になったお話をピックアップしてみましょう。


◎隈「かつての大工さんといえば、クライアントの家に絶えず出入りして、生活の癖を知りつくしていたので、そこに住んでいた人のニーズを汲み上げて、プランニングもアフターケアーもできたんですけど、いまはそうではない。作ったらおしまい。工事の時だけの使い捨ての存在で、その前もその後も、住んでいる人と関係がない」


◎隈「無意味な一律の基準をやめて、それぞれの土地で細かく計算して「だましだまし」やる」
 養老「その「だましだまし」という姿勢は大事なことですよ」


◎隈「日本のデペロッパーは、超高層にからむような大きなプロジェクトをでっち上げ、話題作りしない限り商売はできないという構造になってしまっています。」


◎養老「経済学の考え方は、つまり人間の欲望をベースにしているのかもしれません。だから、「こうありたい」というバイアスがつよくかかってしまう」


◎養老「建築ってロケーションが大事でしょう」
 隈「ロケーションで8割ぐらい決まります。建築家がやれることなんか限られているんです。ロケーションが恵まれていたら、だいたい勝ったも同然です」


◎養老「日本は、短期の手続き主義に陥っちゃたんですね。手続き主義って非常に安定していてシステムの中ではいいんですよ。手続き主義だけやっていくと、道は見えていて歩けるんだけど、最終的にどこに行くかわからなくなる。この道は安全確実に歩いて行けますよ、ということはわかるんだけど、じゃあ俺たちは、いったいどこへ行くんだよ、という」
 隈「一番危ない方にむかっている(笑)」


ここに書き記せないほど、お二人の面白く、役に立つ話が満載です。
家を建てたい方、子育てで子供をどのように育てるかで悩んでいる方は読んでおいて損のない内容です。

建築だけでも業界の裏話があり参考になる上、その社会背景まで、一刀両断します。まず、テレビなんかでは放送できない話も多々ありますので、ぜひ買ってみてください。



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日本人はどう住まうべきか?



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