2012年09月24日

超<集客力>革命 人気美術館が知っているお客の呼び方』蓑 豊 (著)

超<集客力>革命 人気美術館が知っているお客の呼び方 (oneテーマ21)<集客力>革命 人気美術館が知っているお客の呼び方 (oneテーマ21)


あなたは1年のうちに何度、美術館に足を運びますか!?
今、美術館は変わろうとしている。その最先端を走るのが、著者蓑氏が館長を務める兵庫県立美術館だ。

本書は、蓑氏が手掛け成功した美術館のノウハウがつづられる。大阪市立美術館ではフェルメール展、金沢21世紀美術館では初代館長として、地方都市として異例の年間130万人の入場者を達成。金沢の新しいシンボルとして国内外に誇れる結果をたたき出した。現在、兵庫県立美術館では今までの経験を踏まえ新しいアイデア打ち出す。

著者の蓑氏は、金沢生まれの鎌倉育ち。大学卒業後にカナダのロイヤルオンタリオ博物館に勤務。その後、アメリカで博士号を取得したのち、モントリオール美術館、インディアナポリス美術館でキャリアを積む。シカゴ美術館では東洋部長を務め、オークション会社、サザビーズにも身を置いた人物。

内容は、兵庫県立美術館の集客作戦として、駅名のプレート、ミュージアムロード作戦、世界の建築にモノを言うなどさまざまなアイデアが語られる。
現在は美術館でも社会の中で存在感を示し、生き残りの為、魅力を発信する時代になっている。美術館の持つ可能性を掘起し、どれほど価値があるかを模索し示してくれる一冊です。


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2012年09月23日

府民の森 むろいけ園地へ行ってみた。

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知ってますか!?
よく自然が少ないといわれる大阪ですが、都市部を取り囲むように「明治の森箕面国定公園」「金剛生駒紀泉国定公園」という2つの国定公園があります。
また、府民の森として大阪の東の端に位置する金剛生駒紀泉国定公園の主要な地点に府政100周年記念事業として大阪府が整備しました。府民の森は9つの園地に分かれ全体面積は556ha、甲子園球場の約138倍の広さがあります。
都市部からのアクセスも良く、スポーツ、レクリエーションの施設整備も進み利用者も増えています。


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今回はその中の一つ、むろいけ園地へ行ってみました。
ハイキングコースが内回りと外回りの2コースが整備され、どちらも1時間ほどで回れます。もし、なれれば、他の園地と合わせたりと幅を広げることも可能です。
生駒山に面している為、比較的なだらかなコースですので、散歩、ハイキング、山野草めぐりに最適です。
また、低山マニアの私にはうってつけ。ハイキング初心者でも楽しめます。


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森は古来から里山として親しまれたようナラ林が広がります。


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比較的整備は進み林道は歩きやすいです。


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カキツバタ園も整備され、春先に楽しめます。今は時期が違うので残念。


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林道の分岐点などには、案内板も設置されています。ただ、ちょっとわかりにくかった。。。


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案内所は週末にはあいているようです。
園内で行われるイベントなどの告知を行っています。

小一時間ほどのハイキングでしたがコンクリートジャングルと言われる大阪を忘れさせてくれる森でした。



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2012年09月17日

『日本農業への正しい絶望法』神門 善久 (著)

日本農業への正しい絶望法 (新潮新書)


人の絶望は蜜の味。
おいおい、それは、『人の不幸』だと突っ込みが入りそうですが。。。

さて、今日の一冊は衝撃的なタイトルが目をひく一冊。
著者は、京都大学博士(農学)で明治学院大学経済学部教授。農業経済学が専門の神門善久氏。著書に『日本の食と農』(サントリー学芸賞、日経BP・BizTech図書賞)等がある農業政策研究のエキスパート。独自の研究から日本農業の幻想をぶった切り、みなさんを絶望の淵へと導く。

本書では、『有機栽培はおいしい』、『農家の為に規制緩和』、『農業への企業参加!』と耳触りのいいキーワードを伝えるマスコミ、識者が持て囃す農業ブームは虚妄に満ちている。日本の農業は、良い農産物を作る魂を失い、宣伝と演出で誤魔化すハリボテ農業と言い放つ。

その理由として、耕作技能の低下をあげている。
そもそも日本社会は耕作技能に対する意識が低く、マスコミ、識者も技能について論じることはない。なにより技能がなくても品質や、環境負荷を考慮しなければ野菜は育てられる。また補助金をばらまけば生産量は確実に増える。そして、味は宣伝や演出でごまかせる。そんな中身の無い農業はまるでハリボテだ。

事実、OECDの推計によると日本の農業保護額は4.6兆円で日本農業の付加価値額は3.0兆円を上回り、計算上は農業生産を0にした方が国民所得が増える異常事態!
また、野菜においても技能不足により、ホウレン草のビタミンC含有量は過去20年で半減している。その他にも耕作放棄された農地や農業以外に転用される農地など問題山積の日本農業に嘆き、絶望する。本書は、著者自身が実際に現地まで出向き、調査し徹底したリアリズムに基づく。土づくりを忘れ演出や宣伝に邁進する農業に未来はない。

ただ、あなたは絶望の淵に立った時、どうしますか?
そこに佇むだけかそれとも・・・さまざまな問題点も事実を知れば、未来はきっと変えられるはずだ。私たちに何が必要で、何を捨てなければいけないか。普遍的な問題を教えてくれる内容です。

さらに本書で語られる技能不足は日本全体にも言える。
たとえば、建築家、隈研吾氏は著書、『自然な建築』の中で、現在の建築は、貼るだけの建築と揶揄し技能不足を嘆く。造園に至っても現在では、石積みの技能は皆無。コスト優先の結果だ。
本書は、農業について触れているが、これは日本全体の問題であなたも関係があるかもしれない。
特に本書でも語られるアダム・スミスのピン生産の例示が示すよう、作業を細分化、単純化し単純労働とすることで技能が低下することは、農業に限った事ではない。

本書を読めば、日本農業の惨状に絶望する、しかし希望を切り開くには避けては通れない。本書は、読んだ人を奮い立たせる一冊です。
タイトルは無視して買って下さいね!!


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日本農業への正しい絶望法 (新潮新書)





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